「飲みすぎていませんか? ビタミン剤」
現在認められているビタミンは13種類あり、その性質から脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分類されます。脂溶性ビタミンにはビタミンA、D、E、Kがあり、そのうちビタミンA、Dには過剰症が起こる事があります。
その症状としてはビタミンAでは初期に頭痛や吐き気など、慢性期では食欲不振や脱毛、妊婦では胎児の催奇形性が、ビタミンDでは食欲不振や吐き気なとが報告されています。ビタミンE、Kには今のところ過剰症の報告はありませんが、ビタミンKは一部の薬品と相互作用を起こす事があります。
水溶性ビタミンにはビタミンB群、C、そして近年妊婦には必要不可欠と言われている葉酸などがあります。脂溶性ビタミンのように過剰症はありませんが、過剰な水溶性ビタミンは多く摂取しても尿などに排泄されてしまいます。
ビタミン剤は一日に必要な量を守り必要な時のみ使用するようにしましょう。
簡単料理で健康に!!
旬のさばで『鯖の韓国風煮』
随分と朝夕が寒くなってきました。寒さは苦手…でも、今年の紅葉はとうかな〜?と楽しみにしている方もおられるのでは? 日本の四季に感謝したくなりますね。ただ、季節の変わり目です!体調を崩さないように気をつけていきましょう。
最近、気になる″脂肪″について…脂肪は、炭水化物・たんぱく質と共に《三大栄養素》の一つで、体を動かす一番のエネルギー源となります。体温を保ち、寒さに耐えられるように身体を保護していて、皮膚をみずみすしく保つうえでも一役担っています。
脂肪は、成人で一日に必要なエネルギーの20〜25%を摂取量の目安と考えます。普通に生活していて、1日40〜55gくらいです。どんな物をどれくらい……と思われますね?脂肪は、獣鳥性脂肪を少なく、植物性や魚類性脂肪を多くとるように!といわれていて、魚に含まれる魚油が生活習慣病を防ぐ効果があり、ビタミンEを一緒に摂ることも大切なのです。
食の欧米化で、エネルギー摂取の増加や脂肪の摂り過ぎが気になるところです。ご飯と焼魚、そして豆腐のみそ汁という、日本食のスタイルは、栄養面のバランスが理想的であると見直されてきています。
今回も旬の魚の料理で、『鯖の韓国風煮』を紹介します。
■作り方
- 鯖は片身を4等分にする。
- ねざは斜め切り、生姜は線切りにする。大豆もやしはできればひげ根を取る。
- 鍋を熱し、ごま油、生姜、豆板醤を入れ、香りが出たら、もやしを加えて炒めていき、合わせたAを加える。
- 煮立ったら、鯖は皮目を上にして重ならないように並べる。
- 再び煮立つと火を弱め、鯖に煮汁をかけ、落し蓋をして15分くらい煮る。
- 煮汁が少なくなると、長ねざを加えしんなりしたら出来上がり。
■献立例
・春雨ときくらげの酢の物
・ニラ玉スープ
■材料 4人分
・鯖(2枚おろし)・・2枚
・長ねぎ・・・・・・・・1本
・大豆もやし・・・・・1袋
・生姜・・・・・・・・・1かけ分
・ごま油・・・・・・・・大さじ1
・豆板醤・・・・・・・小さじ1弱
【A】
・醤油・酒・・・・・・各大さじ2
・味噌・・・・・・・・・大さじ2
・砂糖・・・・・・・・・大さじ2
・水・・・・・・・・・・・カップ4 |
栄養士 工藤 万紀