薬と飲食物の飲み会わせ(4)
カフェインと薬
コーヒーや紅茶などの嗜好品にも、薬との飲み合わせがあります。例えば、喘息治療薬のテオドールやユニコンがそうです。この薬を服用中に、コーヒー等のカフェイン飲料を大量に摂取すると、頭痛や吐き気を起こす場合があります。
これはカフェインが、肝臓での薬の分解を妨げて、薬の血液中濃度が上昇するからです。カフェインはコーヒー・紅茶だけでなく、緑茶にもある程度含まれています。通常量では薬との相互作用は頻繁に起こるものではありませんが、過量に摂取すると副作用が起こる可能性があります。特に普段カフェインを取らない人が摂取すると、相互作用を受けやすいので注意が必要です。
また、昔から広く知られている、お茶と鉄剤の飲み合わせについては、あまり影響がないことがわかっています。詳しくは医師・薬剤師にご相談下さい。