西淀病院糖尿病後期研修プログラム
○ 対象と期間
後期研修医(3〜5年目)で将来、糖尿病専門家として病院、診療所、地域で糖尿病治療の中心として働く意志のある人を対象として、期間は3年間とする。
○ 一般目標
わが国で急激に増加しているcommon diseaseである糖尿病のマネージメントが的確に行える。
○ プログラムの構成
3年目までは初期研修で不十分だった分野を中心にローテート研修を行う。4年目以降は西淀病院呼吸器内科を中心に研修し、5年目前半では副指導医を担当する。希望により6ヶ月までの外部研修も可能である。

○ 到達目標
初期到達目標
- 糖尿病に関連する詳細な病歴聴取ができる。
- 一般内科的な身体所見に加えて、特に腎症、神経障害などの合併症の身体所見がとれる。
- 糖尿病の診断基準および病型分類を正しく理解し、診断できる。
- 必要な臨床検査を理解し施行できる。(血糖日内変動、簡易血糖測定、75gOGTT、血中、尿中Cペプチド、糖尿病関連自己抗体、グルカゴン負荷試験など)
- 合併症の診断、分類と必要な臨床検査を実施、解釈できる。(尿タンパク、尿アルブミン、Ccr、CVRR、Schellong test、眼底写真、ABI、負荷心電図、頸動脈エコーなど)
- 患者指導教育に参加、自らカリキュラムの作成ができる。
- 基本的な治療を安全かつ有効に施行できる。
- 個々の患者に適した治療の選択と治療目標の設定
- 食事療法の理論を理解し、食品交換表に則り食事量を決め、指導できる。
- 運動療法の理論を理解し、適応を判断、実践できる。
- 経口血糖降下剤の薬理作用を理解し、患者の病態に合わせ処方できる。副作用を理解し予防できる。
- 1型および2型糖尿病の基本的なインスリン療法を理解し、各インスリン製剤の特徴を把握して処方できる。
- インスリン自己注射の指導、自己血糖測定の指導ができる。
- 低血糖の対応、シックデイの対応を指導できる。
- 高血圧、脂質異常症など大血管合併症の原因となる疾患の適切な治療ができる。
後期到達目標
- インスリン強化療法の理論、利点、欠点を理解し実践できる。
- CSII、カーボカウンティングの理論と実践。
- 進行した合併症患者の治療のマネージメント。(糖尿病腎症から腎不全期に至っている例、増殖網膜症例、有痛性神経障害例など)
- 糖尿病足壊疽等足病変患者の適切な評価、治療ができる。
- 頸動脈エコーの技術の獲得。
- 患者教育の中心的指導者となる。
- 糖尿病治療チームの中心として、指導的役割を果たせるようになる。
○ 研修方法
初期研修方法
- 糖尿病専門医の指導の下、糖尿病患者を中心に病棟の主治医を務める。
- 糖尿病教室の見学し、終了時には教室の講師になれる技量を身につける。
- 週1回病棟でのカンファレンス。抄読会。
- 月1回医師、病棟、外来、薬局、栄養科、事務系での糖尿病グループ会議への参加。
- 患者会催し物への参加。
- 学会、研究会への参加。
後期研修方法
- 病棟診療のみならず、指導医の下で糖尿病専門外来を行う。
- 生活習慣病予防外来、フットケア外来を行う。
- 病院内、地域で糖尿病教育の講師を担う。
- 外来、病棟での糖尿病教室の講師を定期的に担当する。
- 糖尿病グループ会議で、新しい目標、企画の提案を行い、集団的医療の役割を担う。
- 日本糖尿病学会総会、地方会、その他研究会等での発表を行なう。
- 大阪大学医学部内分泌代謝内科での外部研修をおこなう(期間は要相談)。人工膵島、妊娠糖尿病の管理、他の内分泌疾患について学ぶ。
○ 医師
指導責任者 ・・・ 結城 由恵 (日本糖尿病学会専門医)
医 員 ・・・ 村瀬 明世
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