ファミリークリニックなごみ 家族まるごと、なごめる場所をめざして

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医学生・研修医の方へ

家庭医関西風味の醸成を目指して

ファミリークリニックなごみ所長:大島民旗
大阪民医連家庭医後期研修プログラム「なごみ」責任者

  「○○さん、調子どない?」「おかげさんで、何とか息してますわ」…聴診器をあてて、「ほんまや、ちゃんと心臓も動いてるわ…」
 ファミリークリニックなごみの診療は、このような関西弁の軽妙なやりとりから始まります。当院の研修は、関西独特のボケツッコミの世界を体感するには、持って来いと感じています。

「ファミリークリニック」の名称

 もともと当クリニックの前身は、JR東西線という道路を挟んで反対側の築○十年の古い診療所でした。その診療所が老朽化のため廃院し近くに新規開設する予定であることが耳に入ってきて、大阪民医連の中に家庭医療の実践と教育のできる診療所を目指そうと、全国の民医連の診療所で初めて「ファミリークリニック」という施設名をつけることにこだわったのでした。ちなみに「なごみ」という名称は地域の住民の方からの公募で寄せられたもので、第二候補は「どんぐり」でしたので、もう一歩で「ファミリークリニックどんぐり」になるところでした。小児にはいいかもしれませんが、学会で所属名を名乗る時はちょっと恥ずかしい思いをすることになったと想像します。

医師を育てる上での三つの役割「家庭医」を知り、
「家庭医」を育てるクリニックに

 2006年4月に「ファミリークリニックなごみ」が開設して以来、5年が過ぎました。最初は患者さんから「『ファミリークリニック』って言いにくいなあ!」と文句(?)を言われましたが、徐々に「家庭医療」がスタッフにもまわりの住民・患者さんにも理解されてきたように思います。実際には、「近所のばあさんが最近ぼけてきたみたいや」とか、「○○病院(大病院)にかかってるけど、いっこもよくならんっていう人がいたんで、いっぺんなごみに相談してみいって連れてきた」とか、「何でも相談できるところ」として、認知されてきたのかな、と思っています。
  「ファミリークリニックなごみ」開設1年目から医学生さんや研修医の実習・見学を積極的に受けています。当クリニックは、

  • 医学生のための研修(実習)(PCFMネットなどを通じての申し込み、当クリニックが登録されている研修病院の実習に附属した実習)…1日〜1週間
  • 耳原総合病院(大阪府堺市、386床)と西淀病院(大阪市西淀川区、218床)の二つの基幹型臨床研修病院、淀川キリスト教病院の地域医療研修先としての研修…1か月
  • 大阪民医連家庭医後期研修PG「なごみ」の教育診療所…6か月

 という三つの役割があり、医学生、初期研修医、後期研修医がそれぞれ異なった期間と目標で研修(実習)を行っています。

「家庭医」を知り、「家庭医」を育てるクリニックに

 研修に当たっては、まず研修生の学習ニーズ、これまでの経験、診療所や家庭医療のイメージをアンケートに記載してもらい、内容のすり合わせを行います。こちらからは外来研修、患者さん送迎研修、事務受付研修、調剤研修、地域班会、訪問診療研修、他施設(デイサービス、訪問看護、訪問ヘルパーなど)研修などのレパートリーの中から研修生の希望に合わせて組み合わせていきます。なるべくなら一人の患者さんにいろんな場面で出会えるようにと心がけています。同じ患者さんでも診察室で医師に見せる表情、デイサービスで施設の人に見せる表情、入浴サービスで見せる表情が違うからです。
 研修の開始時に顔写真入りのポスターを作り、待合室と職員の詰め所に掲示して患者さん、職員に周知するようにします。診療所ですので外来研修が一つの「目玉」ですが、医学生さんには予診の情報だけとってもらってその後続いて所長が診察を行い、研修医には一通り診察してもらったあと患者さんを返す前に指導医と相談して方針を出すようにしています。大学の専門外来の見学しかしたことのない学生さんには、疾患のバラエティーや会話の幅(ようするに病気以外の世間話・雑談的な話題が多い)などに驚かれるようです。

 研修医の先生には臨時往診の依頼があれば先に看護師と一緒に患者さん宅を訪問してもらい、後で所長と相談して方針を決めます。病院のERで慣れている先生も、在宅で聴診器と自分の五感で患者さんの病態を把握する体験は、結構難易度が高いようです。経験が浅ければどうしても血液検査などをしないと心が落ち着かないものですが、Moira Stewartの「患者中心の医療の方法」の「現実的になる」という意味は、現場での体験をする中で実感されます。
 患者さんが健康な時から付き合うことは重要で、当クリニックも組織や運営を支える「友の会」の方々に支えてもらっています。役員の方との懇談会で診療所に対する思いや医師への要望(時には所長に対する苦情も)を聞いたり、「健康まつり」「盆踊り」「もちつき」への参加など地域の住民の方と触れ合ったりする機会も医師の研修上大きな意味を持っています。
 診療所から見た病院、病院から見た診療所という相互理解を深めるうえでは、当クリニックは基幹型臨床研修病院の西淀病院と同一法人で、JRでひと駅の距離にあります。地域医療研修の研修医や後期研修医の先生には、病院の救急外来や当直を担ってもらったりしています。なごみから紹介されてくる患者さんが自分のかかわったことのある患者さんであったり、研修医の先生が入院中に担当していた患者さんをそのまま在宅で継続して診療したり、といった研修が可能です。

 研修のもう一つ力を入れているのは振り返りとフィードバックで、実習にきた医学生と初期研修医は毎日の振り返り用紙をもとに本人の気付き、今後の要望・課題などを出してもらいます。研修の終了時にはかかわったすべての職員から評価を記入してもらっています。後期研修医は月に2回ハーフデイバックの時間を持って、各人の1か月の振り返りと学習を行い、夜は懇親会を行っています(こちらがメインという話も)。後期研修医はなごみの診療所研修を行うのが後期2年目以降になるので、定期的に家庭医後期研修医としてのアイデンティティーを確認することは大切です。
 2011年現在までに当プログラムから3名の修了生が生まれ、家庭医専門医となりました。後期研修医も現在3名が登録しており、「教えあう」環境が整ってきました。看護師さんはじめクリニックの職員も、医学生が来るのをずいぶん歓迎してくれています。これから後期研修を修了した家庭医が、大阪民医連内の違った診療所を活躍の場として、さらに多くの家庭医を育てていくことによって、地域の保健・医療の質が向上し、ひいては患者さん、住民の方の健康状態が高まればと思っています。

実習申し込み、問い合わせはホームページより
→  www.yodokyo.or.jp/nagomi/igakusei/

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