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栄養のこと、コレステロールのこと

 

 現代日本で栄養不良で亡くなる人は多くはないが、低栄養状態の人は意外に多く、そして低栄養は、病気になったとき入院期間が長引くとか死亡率が高いとか明らかなリスクになります。

 

 低栄養評価のために、アルブミン値、総リンパ球数、総コレステロール値を測る方法があります(蛋白(たんぱく)質代謝、免疫能、脂質代謝が栄養状態に左右されるため)。

 

 悪玉コレステロールの害が言われますが、コレステロールじたいは生命維持に必要な物質で、低すぎても駄目。先の評価法では、善も悪も含めた総コレステロール値180mg/dL未満で異常、100mg/dL未満は特に問題で危険な状態です。その状態でも漫然と抗コレステロール薬を飲んでいる人がたまにあり、採血でご確認を。栄養過剰も駄目だが低栄養も危険です。

 

 追記。食料自給軽視の日本は軍備増強しても戦争になると大量餓死で滅亡します。健康のためには、適切な栄養と、そして反戦!

 

西淀病院内科 仙城 医師