りんご病(伝染性紅斑)について
数日間の発熱と倦怠感、頭痛あり、各種検査施行するも陰性。徐々に改善し風邪であったのかと考えていました。後日4歳の娘の頬が真っ赤になり、徐々に手足にレース状の紅斑が出現、りんご病であったことが判明しました。
りんご病は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心にみられる流行性の発疹性の病気です。約10~20日の潜伏期間の後、微熱や風邪症状などがみられ、その後両頬に蝶の羽のような境界明瞭な赤い発疹(紅斑)が現れます。
続いて、体や手足に網目状やレース状の発疹が広がります。特別な治療法はなく自身の治癒力により改善していきます。
妊娠中に感染すると胎児にも感染し胎児水腫などの重篤な状態や流産のリスクとなる可能性があり注意が必要です。
一度感染すると、終生免疫を獲得し再感染はしません。未感染の大人が感染すると、手足の紫斑や浮腫、倦怠感や関節痛、発熱症状が多いようです。
西淀病院内科 黒岩 医師
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