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薬剤師の一口アドバイス

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目薬の正しい使いかた

 

 世の中のデジタル化に伴って、スマートフォンやパソコン作業等で目を使う機会が多くなり、現代人の目の疲れ、乾きの症状は一層増えています。

 また、紫外線や赤外線といった有害光線の影響によるダメージ、エアコンによる乾燥、カラーコンタクトレンズによる角膜障害等様々なトラブルがあります。

 

 市販の目薬はたくさんありますが、疲れや軽い充血のときに1〜2週間程度の短期間の使用にしましょう。目薬の点しすぎは、時に、薬の成分が目に残り、角膜が傷ついてしまうこともあるからです。

 

 目薬の正しい使い方は、①点眼前に手を石鹸で洗う。②顔を上に向けて下まぶたを軽く引き、1滴を確実に点眼する(容器の先が、まぶたやまつ毛に触れないように)。③点眼後、清潔なガーゼやティッシュであふれた液を拭き取る。④静かにまぶたを閉じて、そっと目頭より、やや鼻よりの部位を押さえ1〜5分間目を閉じる(イラスト参照)。

 

 

 目は、それほどたくさんの目薬を吸収することができません。多く使いすぎると、目頭にある鼻涙管を通って全身に入り、副作用をおこすことがありますので注意が必要です。また、開封後は1か月の使用を目安とし残液は廃棄してください。他にも複数の目薬を使う場合の注意点や、コンタクトレンズ使用時の注意点等ありますので、購入の際には薬剤師に相談してください。そして、市販薬を使用しても良くならない場合は、早めに眼科受診をしましょう。

 

そよかぜ薬局 薬剤師 井塚 めぐみ
(健康の友2023年9月号)