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薬剤師の一口アドバイス

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疑義照会について

 

 「アンサングシンデレラ」という病院薬剤師を主人公にしたドラマがあります。あくまでもドラマですが、私たち薬剤師が「あるある!」と感じるところがあります。取りすぎた薬を元の場所に戻さず、違う所に戻しそうになる。外見、名前の似た薬は多いので、違う薬を出す危険性が高くなり注意が必要です。

 

 薬剤師の仕事は、処方せんを正しく調剤しお渡しすることだけでしょうか。処方せんに疑わしい点があれば、『解決した後でなければ、調剤してはならない』と薬剤師法で定められています。薬剤師が疑わしい、と感じた点を医師に問い合わせることを「疑義照会」と言います。

 

 例えば、①用量が年令、体重にあっていない、②効果の似た薬が重複、③病気により使えない薬が処方されている、④服用間隔を空けたり、休薬期間の必要な薬が毎日服用となっている。医師があえてその様な指示をされている場合もありますが、それでもきちんと確認することが必要です。問い合わせで時間がかかることもありますが、正しい服薬のために必要なことですので、どうぞご理解ください。

もえぎ薬局 薬剤師 上野 ひとみ
(健康の友2020年9月号)